2020.08.19

お知らせ

新型コロナ接触確認アプリ”COCOA”

政府が開発した新型コロナウイルス接触確認アプリ #COCOA。
 現在のダウンロード数については、合計で約1,377万件(8月18日17:00現在)。本日も西村経済再生担当大臣がダウンロードを呼びかけました。
 英オックスフォード大の研究によれば、アプリ普及率が人口の6割に達しないと感染防止の効果が期待できないとも言われる中、アプリの更なる改善・普及、陽性者と接触した感染者への無償かつ迅速なPCR等検査の実施(それによるアプリのダウンロード促進)、そして、通知を受けるための陽性者による登録の推進が鍵となります。
 これらの課題について、厚労省に確認しました。かなり長くなり恐縮ですが、現状を正しくご理解いただくためにご紹介いたします。引き続き、政府に対処を求めてまいりたいと思います。
 個人主義・プライバシー保護等を重視したシステムゆえに課題が多いのも事実ですが、皆様には正しい認識の下、ご利用、かつ万一陽性になった場合はご登録にご協力いただければ幸いです。

1.厚労省に対し、当方(高橋)より以下照会
(1)COCOAの技術的問題の解消状況
(2)熊本市では、市独自の対策としてCOCOAから陽性者との接触が通知された人を対象に無料でPCR検査を提供する旨発表されたと承知。同アプリの新規ダウンロード者数が鈍化している中、普及を進めるためにも、同様の取組を国として推進すべきではないか。その他、普及促進策いかん。
(3)新規感染者の約1%しかCOCOAでの陽性登録を行っていないとの計算もあると承知。陽性登録には政府発行の処理番号が必要とされるのも登録が進まない一因とみられている。陽性登録者数を増やすための方策いかん。

【厚労省回答】
(1)について
 不具合の解消のため、これまでに以下2回のアップデートを行いました。
① バージョン1.1.1(iOS版:6月30日、Android版:7月1日)
・利用開始日が、アプリを起動した日の日付に更新されて表示されていたが、これを修正し、アップデートの前に最後にアプリを起動してホーム画面を表示した日付を起点として日付が更新されないように修正。
・新型コロナウイルス感染症の陽性者が、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理システム (HER-SYS)から発行されていない処理番号を、陽性者の登録画面に入力した場合に「完了しました」という表示が出る場合があったが、このような表示が出ないよう修正。
・「アプリに関するお問い合わせ」のリンク先について、新型コロナウイルス接触確認アプリのホームページと利用者向けQ&A をご案内するように修正。
・Bluetoothおよび接触の通知のオンとオフの設定について、APIの仕様の変更によって、スマートフォンの設定で行う仕組みとなったため、アプリの設定の表示から、Bluetooth および接触の通知のオンとオフの設定の表示を削除。
・利用規約に同意後、アプリを終了すると、プライバシーポリシーに同意しなくても、アプリの利用を開始できるような場合があったが、このような事象が生じないように修正。
※ このアップデートを踏まえ、7月3日より処理番号の発行を開始。

②バージョン1.1.2(iOS版:7月13日、Android版:7月14日)
接触確認アプリに陽性者として登録を行う際、正しい処理番号を入力しても登録することができない事象を解消。
※このアップデートを踏まえ、7月15日より処理番号の発行を再開。

(2)について
 接触確認アプリで陽性者との接触の通知を受けた方については、帰国者・接触者相談センター等を案内し、必要が認められれば検査に係る自己負担なしでPCR 検査等を受けることができます。アプリで通知を受けた方が迅速に検査を受けられるための方策については、現在厚生労働省においても検討を行っております。
 接触確認アプリの普及に向けた周知広報については、関係省庁と連携しつつ、都道府県、市町村や医療・福祉関係者、民間の経済団体や企業、NPOなど、幅広い関係者や利用者のご協力を得ながら行っております。
(具体例)
・政府広報テレビCM
・通信事業者によるメールの送信
・検索広告やSNSを利用した広報
・業界団体等へのアプリ周知や各種ガイドラインへの盛り込み
 引き続き、幅広い関係者や利用者のご協力を得ながら、利用を働きかけてまいります。

(3)について
 接触確認アプリは、本人の同意を前提とし、プライバシーに配慮した仕組みとしており、陽性登録についても、陽性となったアプリ利用者が、過去に接触した可能性のある方が通知を受け取ること等に同意をした上で、保健所で発行された処理番号を自らご登録いただくものです。また、処理番号については、陽性者でない方が陽性情報の登録をしないよう、新型コロナウイルス感染者情報把握・管理支援システムが発行した処理番号を本人に通知する仕組みとしております。
 陽性登録が増えることにより、感染拡大防止につながることが期待されますので、多くの方に陽性登録いただけるよう、丁寧にお願いをしてまいりたいと考えております。

2.これに対し、更に当方(高橋)より以下申し入れ。
(1)について
 7月中旬の上記②のアップデート以降、以下のような報道もあると承知。

 接触確認アプリ「COCOA」に不具合情報 厚労省が調査 | 新型コロナウイルス | NHKニュース

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200806/k10012555161000.html

 この不具合解消のためのアップデートは行わないのか。

(2)について
 「接触確認アプリで陽性者との接触の通知を受けた方について、『帰国者・接触者相談センター等を案内し、必要が認められれば』検査に係る自己負担なしでPCR検査等を受けられる」とあるが、『』部分は、通常の相談ルートと同様の条件と承知。政府として同アプリの性能を信頼しているとの前提で少しでも感染拡大のリスクを減らすためには、接触通知を受けた方はすべからく迅速に無償で検査を受けられるように方針転換すべきではないか。熊本市のみならず、山梨県では右のような検査基準緩和をしていると承知。政府がそうした姿勢を示すことが普及促進につながるものと考える。是非前向きな検討を急いでほしい。

(3)について
 陽性登録を「丁寧にお願い」するだけでは、実際のところ登録は進まないと考える。この点の対応が不十分なままだとダウンロード数をいくら増やしても、効果に乏しいと言わざるを得ない。例えば、保健所側から陽性アプリ利用者に対し処理番号を登録するように促す、ダウンロード時などに本人の事前同意のもとに自動的に登録されるように設定変更する、或いは、登録することに何らかのメリットがあるようにインセンティブ化を図るなど、具体策をとるべきではないか。

3.これに対し、厚労省より以下回答。
(1)について
 接触があった旨のプッシュ通知が表示されたが、接触確認アプリを開いて陽性者との接触を確認すると「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示されるという問い合わせが寄せられていることは承知しています。このような事象が生じる原因については、アプリの不具合であるのかどうかも含めて現在調査中であり、その調査の結果を踏まえ、可能な限り早期に必要な対応を行ってまいります。

(2)について
 ご指摘の点については、接触確認アプリで通知を受けた方が迅速に検査につながるよう、実際に検査等の業務を行う自治体等とも調整をしながら、前向きに検討してまいります。

(3)について
 保健所に対しては、処理番号を発行するためのマニュアルを配布し、接触確認アプリの運用へのご協力をお願いしているところですが、引き続き、陽性者登録にご協力をいただけるよう、保健所とも連携してまいります。
 なお、陽性者となったアプリ利用者の同意のもとで、自ら陽性者としてご登録いただく仕組みとすることについては、接触確認アプリに関する有識者検討会でのご議論を踏まえて決定したものになります。
 接触確認アプリは、プライバシーに最大限配慮した仕組みとなっており、利用者の参加によって感染拡大防止の効果が期待される仕組みであることについて、国民の皆様、ご利用者の皆様にご理解をいただけるよう、丁寧にお願いをしてまいりたいと考えております。

(厚労省とのやり取りは以上です。なお、自治体の中にも施設利用者にQRコードを読み取ってもらい利用者に陽性者が出た場合に通知する施設単位の接触確認システムを開始しています。個別接触を記録するCOCOAと、施設単位のQRコードシステムは相互補完的な関係にありますので、両者の利用率を向上させることが重要と考えます。)

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