2020.09.18

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GoToトラベルについて

GoToトラベル(国内旅行を対象とする宿泊・日帰り旅行代金の割引事業。来月から地域共通クーポン付与制度開始)について、最新情報をまとめてみました。

1.利用状況・感染状況
 「7月のスタート以来、延べ1,300万人が利用したが、GoToトラベルの利用者の感染者は10名にとどまっている。今後も躊躇なく対策を講じていきたい」。
 16日の就任会見で、菅総理はこう述べました。この間、感染防止に努められた事業者・旅行者の皆様に敬意を表したいと思います。

2.感染防止策の実際
 現在、この事業に登録されている旅行業者、宿泊業者は全体の6割を越えました(旅行業者6,417(61.6%)、宿泊事業者22,534(64.1%))。参加するためには関係する業界別ガイドラインの順守の他、施設内等での感染拡大防止策を講じることが求められます。
 同時に、実施状況調査も行われ、実施が不十分な点については全国の参加施設に再度徹底がなされています。宿泊施設等において感染者が確認された場合は、保健所の指示を仰ぎ対応することになりますが、併せて、GoToトラベル事務局が関係者へのヒアリングや現地調査を行い、感染拡大防止策が講じられているかを確認し、もし不備等が確認されれば、是正のための指導が行われます。

3.地元のお声

「お陰様で、この連休は満室です!」

 今日、地元・宝塚の宿泊施設のオーナーから嬉しいお声をいただきました。
 今回改めて、GoToトラベル事業の効果について地元関係者の皆様にうかがいました。GoToの効果で、8月の売り上げは前年同月比7割(城崎、湯村温泉 等)まで回復し、個別のホテル・旅館においても殆どがGoToトラベル対象者です(宝塚、洲本、城崎、湯村温泉等)。
 一方、日本人の全国での延べ宿泊者数(前年同月比)は、今年4月に-75.9%、5月-81.6%、6月-61.2%まで激減しました。本事業の効果もあり、7月に-45.7%にまで回復したとは言え、まだまだ厳しい状況にあります。
 私自身、コロナ禍の発生早期から地元の観光業の皆様のお声を伺ってきました。旅館、ホテル、バス、タクシー、航空、レンタカー会社等々。観光業は実に裾野が広く、全国で約900万人、地方に行くほど観光業は地域経済そのものです。兵庫県も例外ではありません。関係者の皆様のご期待は高く、引き続きこの事業を継続していかなければなりません。

4.まとめ
 GoToトラベル事業は、来月から東京発着の旅行も含まれることとなります。本日、赤羽国交大臣 は、今月18日からそれらの旅行商品の販売が始まる旨表明しました。同時に、赤羽大臣は、関係する事業者と旅行者の双方に感染拡大を防止する取り組みの徹底の必要性に触れ、最大限の協力を呼びかけました。
 感染拡大防止は受け入れ側の事業者のみならず、赴く側の旅行者の「新しい旅のエチケット」(https://youtu.be/HHWon9u9fKM)「遵守事項(ルール)」(https://youtu.be/oilyY_6ZIE4)の励行に委ねられており、それぞれが実践することが求められます。
 この事業により、失われた旅行需要の回復が図られ、広く地域・社会全体に経済波及効果を及ぼすことは確かです。ウィズコロナ時代における「安全で安心な旅のスタイル」の普及・定着を通じて、社会経済活動と感染拡大防止の両立させていくためのチャレンジとも言えます。

 皆様のご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

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