2021.01.07

議院運営委員会

令和3年1月7日 議院運営委員会

○高橋光男君
公明党の高橋光男です。
 冒頭、年末年始を含め、コロナ感染者に不眠不休の対応をされている医療従事者の皆様、社会を支えていただいているエッセンシャルワーカーの皆様、自粛に御協力いただいた国民の全ての皆様に心から感謝を申し上げます。
 私からは、三点まとめて質問をさせていただきます。
 まず、今回の緊急事態宣言を受け、国民の皆様の御協力を得て感染拡大の防止をするためには、実効的かつ手厚い支援策の迅速な実施が必要です。ともかく現場をお支えいただいている皆様を全力で支援することが不可欠です。
 前回の緊急事態宣言発出時には、同時に政府は一次補正予算案を支援策として提示しました。今回は、昨年末閣議決定された三次補正予算案が当たると承知します。
 ともかくスピードが重要です。予算成立を待たずとも、医療崩壊を防ぐために直ちに行うべき人材、病床確保などの体制強化や、自粛でも事業継続していただくための支援を迅速に実施するため、一次、二次補正予算の予備費残高約四・六兆円をちゅうちょなく活用すべきではないでしょうか。特に、急所となる飲食店等への協力金は、年始に公明党都議団が都知事に店舗単位での協力金を要請しました。こうした手厚い支援を迅速に首都圏、また公平に全国的にも実施すべきと考えますが、いかがでしょうか。
 次に、今回の宣言は、全国的かつ急速な蔓延のおそれを受けたものであります。経済への影響は一都三県にとどまらず、宣言期間の先まで及ぶことは必至です。その意味で、雇用調整助成金の特例措置は三月以降も延長をお願いします。
 また、GoToトラベルの全国一律停止の延長に当たっても、キャンセル料五〇%の補償は是非継続していただきたい。現場では、旅行会社から旅館、ホテル、そしてその先の取引先事業者まで手当てが行き渡るのか、私の地元、そして大臣の地元である兵庫県でも大きな不安の声をいただいています。
 政府には、迅速かつ確実に手当てされるよう、責任ある対応とともに、宣言が解除され再開されれば六月末までは実施する、だから何とか今は耐えていただきたい、そのようなメッセージをいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 最後に、今月から、大学共通テストを始め本格的な受験シーズンに入ります。二月初旬からは私立大学の試験も始まります。高校受験もあります。適切に距離を取って試験を行う限り問題はないとの分科会の了解を得ていると承知しますが、受験生の立場に立ったきめ細やかな対応が必要です。
 例えば、他地域から首都圏への移動自粛が求められても、そのことで受験を断念させるようなことがあってはなりません。受験生を不安にさせたり、受験の機会が奪われたりすることが決してないように、政府が明確な姿勢を示すべきだと考えますが、いかがでしょうか。
 以上につき御答弁をお願いすると同時に、政府には、どこまでも国民の不安に寄り添い、誰一人取り残さないとの決意で臨んでいただくことを重ねてお願いし、私の発言とさせていただきます。
○国務大臣(西村康稔君)
お答え申し上げます。
 私の立場からも、医療現場で本当に感染リスクもありながら頑張っている皆さん方に改めて敬意を表したいと思いますし、現在の状況で、様々厳しい状況にある皆さん方をしっかりと、御指摘のあった予備費四・六兆円も機動的に対応しながら、生活、雇用をしっかり守っていきたいというふうに考えているところであります。
 そして、まさに医療現場の皆様方に対する支援、そして影響を受ける事業者の皆さんには、協力推進枠を使って、交付金を使って協力金を更に上乗せをすることで、今最後の詰めを行っているところでございますし、様々な影響を受ける中小企業の皆さん方に対して機動的な、必要な政策を機動的に講じてまいりたいというふうに考えております。
 雇調金につきましては、二・一兆円の追加財源を確保しております特例措置について、二月末までとされているところ、もう時期が迫っておりますので、しかるべきタイミングで判断をしていかなきゃいけないというふうに考えているところであります。
 GoToのそのキャンセル相当につきまして、キャンセル料相当の支払につきましては、旅行業者から旅館、ホテル等の関係事業者に公平に配分されるよう、また関係の事業者にも公平に配分されるよう、観光庁で既にルールを示しているところでございます。観光庁の方で適切に対応してもらえればというふうに考えているところでありますし、六月末までとすることを基本としつつ、感染状況を踏まえて柔軟に対応するということにしております。
 いずれにしましても、まずは今の感染拡大をステージ三以下にまで下ろして、落として、抑制をして、その上で、感染状況を見ながら、専門家の意見も聞きながら判断をしていきたいというふうに考えております。
 そして、受験については、もう人生の進路を左右する大事な機会でありますので、何としても受験ができるように、私の立場でも全力で取り組んでいきたいと考えております。
 特に、移動することについて御心配されている方がおられると思うんですけれども、文科省より全国知事会に対して、感染拡大地域において人の移動を制限する場合にあっても受験を目的とした移動については制限しないということを文科省より全国知事会に対しても要請をしておりますし、各大学に対しても、文科省のガイドラインに即して感染対策を徹底するなどして受験の機会を確保するよう、文科省より要請がされているところであります。
 いずれにしましても、私の立場からも、もうしっかりと受験の機会を確保できるようにサポートしていきたいというふうに考えております。

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