2021.04.18
議院運営委員会
令和3年4月23日 議院運営委員会
○高橋光男君
公明党の高橋光男です。
本日、三度目の緊急事態宣言が地元兵庫を含む四都府県に発出されることになりました。
大臣、おとつい、あるニュースが目に留まりました。神戸でコロナ感染し、入院調整のために自宅療養中の四十代の男性がお亡くなりになりました。心からお悔やみ申し上げます。
大臣、こうした事態を見過ごしてよいのでしょうか。私はこれまで一貫して求めてきました。まず、変異株感染者増加を踏まえた退院基準の見直しです。これは緩和されました。同時に、宿泊療養、自宅療養に当たっての現場対応方針の改定も求めてきましたが、従来株と全く同じままです。変異株の言葉はどこにもありません。
感染力が強く急変しやすいとされる変異株患者への対応として、それでよいのですか。お答えください。
○国務大臣(西村康稔君)
私どもの地元、兵庫県神戸市で自宅療養中に亡くなるということ、本当に残念なことでありますし、本来あってはならないことだと思います。神戸市長も先頭に立って改善すべく最善の努力をされていると思いますし、私どもも、病床の確保、国として、私どもできることも、今支援も行っているところであります。単なる経済的な支援だけではなくて、一つ一つの病院に声を掛け、一つ一つの病床を一つでも多く確保できるように対応してきているところであります。
そうした中で、御指摘のように、退院基準の緩和とか、御指摘をいただいてそうしたことも踏まえながら対応してきておりますけれども、特にパルスオキシメーターも全て皆さん持っていただけるように対応してきていると聞いておりますし、また、医師会と連携して、お一人お一人の対応を、状況を確認しながら対応されているというふうに聞いておりますけれども、まさにホテル療養の数も必要ですし、病床も必要ですし、今後も国、県、そして市と連携して、こうした体制の確保、万全を期していきたいというふうに考えております。
○高橋光男君
私は、現場方針の改定を求めています。しっかりとこの変異株の特性を踏まえた改定を是非ともよろしくお願いします。
そして、今、現場では必死に体制を組んで対応されています。大臣、今御指摘のパルスオキシメーター、足りていません。酸素濃縮装置というものも必要になってきています。国が責任を持って必要な機材を配備すべきです。また、訪問診療は医師のみならず看護師にも支援金を出して対応すべきです。
そして、病床確保です。今回の基本的対処方針案には、どう医療体制を確保、整備するのか、具体策が何も示されていません。奈良では、改正感染症法に基づき、知事の要請を受けて民間病院の病床を確保することができました。この要請は厚労大臣もできます。しかしながら、一度も法に基づく要請は行われていません。
今こそ、医療崩壊を防ぐため、仮に知事がしなくとも、国が民間病院等に対して、病床確保や人材派遣に必要な協力を改正法にのっとって要請する、あるいは少なくともその姿勢を方針に示すべきではないですか。そうすれば、もっと協力病院が出てくるはずです。
いずれにしましても、これらの対応への予算に加え、緊急事態宣言を受けた時短要請、休業要請のための協力金を提供するため、自由度の高い地方創生臨時交付金の大幅な増額を求めます。でなければ自治体はもちません。事業者への支援金も必要です。予備費をちゅうちょなく活用し、特に感染拡大地域に対して手厚く手当てすべきです。
以上につき、御答弁をお願いします。
○国務大臣(西村康稔君)
済みません、変異株のまず対応につきましては、様々な対応ですね、いろんな対応の改善が必要な部分、これは厚労省と一緒になって御指摘の点を踏まえて対応していきたいというふうに考えております。
そして、特に看護師が足らないという、大阪の場合はですね、ということで、百名の単位で確保しながら順次派遣を行っておりますけれども、これはどの地域も、兵庫県もそうですし、大阪もそうですけれども、病床の確保、人材の派遣、こうしたことを、予算だけではなくて、実態上、法律の規定も活用しながら進めていきたいと考えております。特に、厚労省が、厚労省が責任を持って進めなきゃいけませんので、私どもしっかりとサポートしながら取り組んでいきたいと考えております。
それから、地方創生臨時交付金も、既に一兆円今般お配りをして対応しておりますけれども、それぞれの地域で自由度を持って、影響を受ける事業者への支援もできますし、様々なコロナへの対応もできるということでありますので、御指摘も踏まえ、対応を検討していきたいというふうに考えております。
○高橋光男君
ありがとうございます。
政治は国民の命と暮らしを守るためにあります。その緊張感を持って最後まで御対応していただくことを心からお願い申し上げて、質問を終わります。