2021.05.21

議院運営委員会

令和3年5月21日 議院運営委員会

○高橋光男君
公明党の高橋光男です。
 時間の関係上、三点まとめて質問させていただきます。
 西村大臣、先月の緊急事態宣言発令時、私は、自宅療養による犠牲が出ないように、現場対応のガイドラインの改訂、酸素濃縮装置等の必要な資器材の配備、訪問診療、看護への支援金、そして病床の確保を求めました。それでも犠牲者は増加の一途をたどり、十七日時点で少なくとも七十七人が亡くなっています。国として、この事態をどう改善していくのでしょうか。
 次に、コロナワクチン接種についてお伺いします。
 先行の医療従事者への接種において、重篤な副反応、中には死亡例も出ていると聞きます。そのため、ワクチンに対する不安の声もたくさんいただいています。今日新たに承認されたワクチンを含む安全性、また、ほぼ置き換わったとされる変異株への有効性など、正しい理解の普及に努めていただきたい。
 そして、現場からは、高齢者接種後の基礎疾患者への接種に関し、接種対象者の認定基準、確認方法等に関する国の指針を早期かつ具体的に定めてほしいとの声をいただいております。是非お願いします。
 さらに、海外で重い病気を抱える家族への訪問など、人道的理由で早期に接種を希望する方々への接種を可能とすべきではないでしょうか。
 最後に、高齢者施設の検査に関して、国は約八百万回分の抗原簡易キットを有症状者への検査用としてこれから配布すると承知します。現在実施中の定期的検査との関係で混乱を招かないよう、明確な活用指針を自治体に周知徹底すべきです。また、仮に検査で陽性者が出た場合、全職員へのPCR検査もセットで行われるよう支援をお願いします。
 この点、地元神戸市では、一日当たり従来の五倍もの規模で迅速に測定できる全自動PCR検査ロボを七月から稼働します。今後、こうした先進ツールも最大限に活用した広域的な検査を推進すべきと考えますが、いかがでしょうか。
 以上、お答えください。
○国務大臣(西村康稔君)
いずれも大変大事な御指摘をいただいたものと思います。毎回、大変重要な御指摘いただき、また厳しい御指摘もいただいております。
 まさに自宅療養、宿泊療養中に亡くなる方がおられるというのは本当にあってはならないことでありまして、大変残念なことと思います。国としても、それぞれの自治体が取り組む医療提供体制の確保、全力を挙げて支援をしていかなきゃならない、改めて強く感じているところでございます。
 その上で、御指摘のように、自宅療養をされている方々、何か変化があった場合に速やかに医療機関につなぐことが大事であります。そのために、以前も御指摘いただいたパルスオキシメーターの購入をし、そしてそれをしっかりと使ってもらうこと、また、往診あるいはオンライン診療、こういったものを対応すること、あるいは、医師会への観察、健康観察ですね、こういった委託、こういった予算も緊急包括支援交付金を活用して対応できることとなっておりますので、自治体としっかり連携しながら万全を期していきたいというふうに考えております。
 さらに、五月末までに病床の確保計画を見直すということを各自治体にお願いをしております。その際、宿泊療養施設についても、往診、オンライン、リモートの診療につなげられるような、健康管理を強化した宿泊療養施設の用意に万全を期していただくこととしておりますので、御指摘の点含めて対応していきたいというふうに思います。
 そして、副反応、ワクチンについての副反応、あるいは様々なデータについて、情報について、正確にお伝えすることは大事でありますし、基礎疾患ある方、自身で当てはまることの証明する資料は求めておりませんが、おらずですね、予診の際に申告することとされておりますが、サポートをしっかりやっていければと思いますし、また、早期に接種を希望する方々おられますので、まずは医療従事者、高齢者、基礎疾患ある方、高齢者施設の従事者ということになっておりますけれども、できる限り早期に希望する方々が接種を受けられるよう、私の立場からも支援をしていきたいというふうに思います。
 そして、八百万回分の抗原検査キットを活用することとしております。御指摘のように、完全に熱があるとかまでいかなくても、少し具合悪い方は感染しているかどうかは検知できますので、使い方だと思います。御指摘のようなPCR検査とうまく組み合わせていくことが大事ですので、混乱がないように対応しなければなりません。特に、御指摘のこの検査キットを使って発症から九日以内であれば確定の陽性ということでできますので、必要であればPCR検査と組み合わせながら対応していきたいと考えております。
 いずれにしましても、全自動のPCR検査機器含め、自治体が導入する際の財政的な支援も含め、万全を期していきたいというふうに考えております。
○高橋光男君
以上で終わります。ありがとうございました。

一覧へ戻る