2021.08.15

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終戦記念日にあたってのご挨拶

本日、神戸にて街頭でご挨拶申し上げる予定でしたが、大雨警報のため中止となりました。

誠に勝手ながら、以下長文となりますがご挨拶を掲載させていただきます。皆様には命守る行動を最優先いただくことを重ねてお願い申し上げますと共に、災害対応に全力で臨んでまいります。

~・~終戦記念日にあたってのご挨拶~・~
             令和3年8月15日
            参議院議員 高橋光男

先の大戦から76回目の終戦記念日を迎えました。

改めてすべての犠牲者の御霊に対し、謹んで哀悼の意を表します。

併せて、ここ数日間の停滞前線による降雨のため亡くなられた方々に心からお悔やみ申し上げますと共に、被災者の皆様にお見舞いを申し上げます。

公明党は、国並びここ兵庫県を含む各県に災害対策本部を設置。現在も土砂災害、洪水・浸水害など最大限の警戒が必要です。国民の皆様の命と暮らしを守るため、私たち公明党は引き続き一日も早い復旧に全力を挙げて取り組んでまいります。

さて、終戦記念日にあたり、平和の実現と苦境に負けない強じんな社会の構築のために国内外両面で必要な具体的取組をいくつか述べさせていただきます。

まず、「核なき世界の実現」は平和のために欠くことができない最優先課題です。

この点、先日私も広島の平和記念公園を訪問し、不戦の誓いと共に核廃絶に向けた決意を新たにさせていただきました。

世界では、今年1月に発効した核兵器禁止条約が核廃絶への機運が高まっています。公明党はこの条約を「核兵器を初めて違法として禁止した画期的な国際法規範」として高く評価しています。また、この条約は、唯一の戦争被爆国である我が国の被爆者の皆様の切実な願いの結晶でもあります。

先日、長崎での式典にて市長もおっしゃったように、公明党は明年3月に開催される第一回締約国会合に日本政府のオブザーバー参加を強く求めています。日本が核保有国と非保有国との間の真の橋渡し役を果たせるよう引き続き訴えてまいります。

次に、コロナをはじめとする感染症などの保健分野、そして自然災害への対処です。これらは国連持続可能な開発、所謂SDGsの達成に向けても、それぞれ重要な課題です。

目下コロナ禍の克服が最優先課題であることは言うまでもありません。その決め手となるワクチンに関しては、公明党はどの党よりも先駆けて、ワクチン確保のために国に働きかけて実現しました。

引き続き円滑な接種の推進と共に、国産ワクチンや治療薬の開発も同時に後押しし、コロナ禍を乗り越え、日本経済の再生を確実にしていけるよう力の限り取り組んで参ります。

また、コロナ禍は世界における危機です。国際社会で共に乗り越えていく必要があります。

この点、公明党の推進で日本が参加を決めたコロナワクチンの国際共同枠組みである「COVAXファシリティ―」が鍵となります。私自身、国会の場で幾度となく取り上げさせて頂きましたが、この枠組みへの更なる投資を通じて、途上国を含む国際社会全体としてコロナ禍を乗り越えられるよう推し進めてまいります。

最後に、自然災害への対処は、激甚化・頻発化する中においてまったなしです。

国内では、公明党の推進で防災・減災・国土強靭化のための3か年緊急対策を昨年まで実施すると共に、更なる5か年加速化対策のために15兆円の予算を確保。目下の災害への対処はもちろん、ハード・ソフト両面での予防的取組や老朽化対策など災害に対して強じんな社会を構築するために引き続き尽力してまいります。

こうした試みは国際的な潮流にも沿うものです。即ち、2015年の国連防災世界会議で採択された「仙台防災枠組」においても、「強じん性のための災害リスクの削減への投資」が優先行動として定められています。

災害が頻発する我が国だからこそ、世界における災害による犠牲者及び被災者を次の10年は過去10年より少なくするという本枠組みが定める目標に具体的に貢献していく使命があります。

そして、国内のみならず、日本はよりインフラが脆弱な途上国への開発協力も国際社会をリードしていく必要があります。そのために、公明党として全力で推進してまいります。

本日ご紹介した核廃絶、コロナ禍の克服、防災減災の他にも、勿論さまざまな課題はあります。

しかしいかなる困難に直面しても、国際平和と強じんな社会を実現するためには、我が国が国際社会と手を携え、「人間の安全保障」に直結する内外の取組を推し進めることが不可欠です。

そのために力の限り邁進していくことをお約束申し上げ、終戦記念日に際してのご挨拶とさせていただきます。

                    以上

(写真は本年4月、原爆ドームにて撮影)

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