2022.01.25

議院運営委員会

令和4年1月25日 議院運営委員会

○高橋光男君
公明党の高橋光男です。

オミクロン株の感染急拡大の中、感染者の皆様にお見舞いと、現場対応に当たっている従事者の

皆様に心から感謝を申し上げます。

大臣、その御協力を仰ぐべき最前線の医療機関のお声です。

岸田政権肝煎りの看護職員の待遇改善について、対象は地域のコロナ対応など一定の救急医療を行う医療機関で、年間二百台以上の搬送という条件があります。現場からは、小さい施設なりにコロナ病床に協力してきたが、年間百七十五台のため対象にならない、しかし、大きな病院と救急数を同列に扱われるのは納得がいかない、対象にならないなら、職員の士気に関わるので、もう病床提供をやめようと思うとまで述べていらっしゃいます

 この条件、見直すべきではありませんか。

○国務大臣(山際大志郎)
正直に申し上げますが、これはなかなか難しいと思っておりまして、

これまでの議論の中で、最終的に財務大臣と厚生労働大臣の中で最後折衝が行われて今の状況になっているものですから、今すぐにこれを変えるというのは難しいと思います。

しかし、委員がおっしゃっている、やはりこのコロナウイルス感染症に対して本当にみんながそれぞれの立場で闘い続けてきたということを考えれば、その方々にどうやって報いていくかというのはこれはもう課題だと思っておりまして、ですから、今この制度を変えることができなかったとしても、何かほかにやれることがないかということに関してはしっかりみんなで意識を共有しながら探ってみたいと思っております。

○高橋光男君
大臣、ありがとうございます。率直に御答弁いただいたと思います。

これ二つありまして、当初の補助金、これは補正予算で手当てをする、今年の十月以降については当初予算で、診療報酬の中で対応していくということになりますが、十月以降の対応については今のこの補助金の対応と同列でやる、その前提であるべきその理由というものが、私はこれは薄いと思っています。

私が挙げたその病院は、国が求めた県の医療提供確保計画の中にも入っているようなところなんですね。今回の処遇改善が原因で協力病院が減ることになれば、私は本末転倒だというふうに思います。政府には現場のお声を真摯に受け止めていただきたいと思います。

十月まで時間がありますから、これからどうやって対応していくのか、この条件というのを前提とせずに、真にコロナ対応されている看護職員の待遇改善を平等に行うことを強く求めたいと思います。

続いて、子供へのワクチン接種についてお伺いします。

この接種のリスクとメリットにつきましては、特に子供本位での情報を保護者に分かりやすく説

明することが最も重要だというふうに考えます。明日からは厚生科学審議会でこの安全性、有効性、

接種の仕方、期間等の議論が始まるというふうにも聞いております。

つきましては、しっかりと保護者に対してその接種の判断ができるような説明を行うこと、また

自治体現場にQアンドAを作成し通知すること、また万一重篤な事例が生じた場合には機動的に方針転換を行うことなど、国として責任を持って対応していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○国務大臣(山際大志郎
これは先ほども御答弁申し上げましたが、子供に対してのことなので、我々としてはよくよくこれは周知をしなくてはいけないなと思ってございます。しかも、健康

な方に対して打つのがワクチンですから、それで副反応が出てつらい思いをされるということ、残

念ながら、これ必ず幾ばくかの割合では起きるんですね。ですから、そのリスクと、しかしコロナウイルス感染症にはかからないで済むという利益、ベネフィットの部分をやはり比較考量しますとベネフィットの方が多いんだということを丁寧にあらゆるチャンネルでやらなきゃいけないと思っておりまして、特に地方自治体とはよくよくコミュニケーションを取りながら、現場でしっかりそれが理解していただけるように説明を尽くしたいと思います。

○高橋光男君
以上で終わります。ありがとうございました。

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