2022.03.04
議院運営委員会
令和4年3月4日 議院運営委員会(まん延防止等重点措置)
○高橋光男君 公明党の高橋光男です。
本日は、水際対策、水際措置についてお伺いします。進めます。
今月一日から始まった措置の緩和を受けまして、需要が激増しております。もちろん国内の感染を踏まえた伸長が必要なわけでございますけれども、申請開始から一週間で既に約二十万人の受付がなされています。一日五千人あるいは七千人のペースでは一か月は掛かります。このままでは大量の待機者を生みかねません。
こうした実態を踏まえ、空港でのスペースの確保、検査などの検疫体制、入国後の宿泊施設など必要な拡充を早急に行い、上限の見直しを行うべきと考えますが、いかがでしょうか。
○国務大臣(山際大志郎君) そのとおり、やらなくてはいけないと思っております。
その上で、三月の十四日からは五千人を七千人にするということはもう既に発表させていただいておりますし、またこの空港検疫でできる工夫ということで、到着時の待機時間の短縮あるいは場所の確保を図るために、入国前にウエブ上で検疫手続審査を終えるファーストトラックの運用を開始しておりますし、また検疫所職員の増員、あるいは業務の一部外部委託、必要な宿泊施設の確保等々のその検疫体制の強化に向けた取組は進めてございます。
これを進めて、まだ、十分かと言われると、日本に入ってきたいと言ってくださっている方々は多くいらっしゃいますので、その方々の希望をかなえられるところまではまだ行っていないものですから、早急にそれは、丁寧にやりながらですけれども、更に入国者数が増えるように、その方向で我々もやりたいと思っております。
○高橋光男君 ありがとうございます。
新たな変異株が発生したことによって例えば突然また入国を停止する、そうしてしまうとまた外国人の方々に失望を招くというような結果になるわけでございますので、ある意味、スピード感が本当に重要だというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、留学生に関しまして、公明党の要望を受け、昨日、政府は、留学生の優先的な受入れ措置を表明しました。円滑な受入れには学校、留学生双方へのきめ細やかな対応が不可欠です。仮に入学に間に合わなくてもオンライン授業でつなぐなど柔軟な受入れを求める通知、これ昨日出していただきました。しかし、中には、先月の緩和措置発表後、早々に四月以降の入学延期を決定した大学などもあります。是非再考を求めていただきたい。経営難に直面する日本語学校への手厚い支援もよろしくお願いします。また、留学生には、QアンドAなど少なくとも英語での情報の提供、査証も迅速に発給処理をお願いします。また、入国後の費用負担も、宿泊のみならず、交通、検査費用など多額に上るため、国の困窮学生支援給付金を是非提供すべきではないでしょうか。
ウクライナの危機も受け、人道的な受入れも待ったなしでございます。この点、昨日、総理からも発表ございましたけれども、在日ウクライナ人の家族、また日本人の配偶者及びその子など、人道上の、ウクライナから日本に避難を希望される方については迅速に入国を受け入れるべきです。その上で、受入れ後は日本での在留資格の柔軟な対応や生活支援を官民一体で行うべきと考えますが、いかがでしょうか。
○国務大臣(山際大志郎君) 留学生が我が国にとって宝となるということは同じ思いでございますので、留学生を、受入れがより速やかに受け入れられるように、環境整備は続けて、先生からの御意見もいただいた上で続けてまいりたいと思っております。
それと、そのウクライナの皆様方に関しては、これは七千人の枠の外側にある話でございますので、当然避難されてくる方に関してはしっかりと対応させていただいて、皆さんが日本国内で生活ができるような環境を整えてまいりたいと思っております。
○高橋光男君 以上で終わります。ありがとうございます。