2023.05.17

国会議事録

令和5年5月17日 外交・安全保障に関する調査会

○高橋光男君 公明党の高橋光男でございます。
 私の方からも、この度五回にわたって行われました外交・安全保障調査会において、本当に様々な、一級の参考人の皆様からすばらしい示唆に富む陳述、御説明をいただき、そして議論を深めさせていただいたことに対して、まず冒頭感謝申し上げたいと思います。
 今年から始まったこの調査会において、テーマとしてこの二十一世紀の戦争と平和と解決力、そして新国際秩序構築という非常にこの大きな、壮大なテーマの下で進めることになったわけでございまして、そして、振り返ってみますと、一回目からこの四回目というのは、例えばこの戦争防止のための要件については国際法の観点等も踏まえた議論がなされました。また、軍縮・不拡散については二回にわたって核軍縮またその他兵器について議論を深め、そして国連改革についても議論したところでございます。最後に、五回目にこの防衛基盤整備の在り方ということで議論されたところでございますが。
 これをちょっと整理をすると、一回目から四回目につきましては我が国として国際社会の平和のために外交的にどのように関与していくのかということを議論するテーマなのかなというふうに感じまして、一方で、五回目の防衛基盤整備につきましては、我が国としてこの自国の安全保障をどのように保つのか、また国民の生命、財産をどのようにして守っていくのかという視点でございます。
 これ、それぞれ別々のテーマのように見えますけれども、やはりこの世界の平和なくして我が国の平和はないんだという観点からは、当然ながら両者は相互に関連するテーマでございますので、しっかり今後も双方から議論していく必要があろうかというふうに思います。
 そこで、ちょっと大変僣越でございますけれども提案めいたことを二つ申し上げたいんですけれども、一つは、やはりこれ、三年のプロセスであるということを見越すならば、やはり二年目以降もですね、来年以降もやはりこうした両課題について双方から掘り下げていくということが大変重要だというふうに思います。
 一方で、それぞれのテーマについて、これ、テーマがやはり非常に重たく深いものであるだけに、漠然と議論するだけであっても、恐らく、三年たったときにこの調査会のアウトプットって一体何なのかということをやはり見据えて今後二年目以降議論していくべきではないかなというふうに思います。特に調査会としても政府に対して実践的かつインパクトのあるような何かアウトプットみたいなのをつくっていくのであれば、やはりそうしたことも見据えたテーマ設定、議論を含めて深めていくべきだというふうに考えます。
 二点目は、その関連でございますけれども、そのためにも、特に我が国の安全保障の関連では、今回もこの防衛基盤整備ということを議論したわけでございますけれども、やはり机上の議論にとどめず、是非、今コロナも安定してきたこともありますので、予算が許す限りというか、皆様の御都合が合う限りは、この現場への視察とか、やはりこの従事者の方々との意見交換の場というようなことも、もし可能なのであれば追求していくことも私は有益ではないかというふうに思います。
 そう申し上げた上で、猪口会長始め理事各位の皆様に、この一年目、初年度となるこの調査会の運営に対して心から感謝を申し上げますとともに、来年以降も議論を継続させていただくことを心から期待申し上げまして、私の発言とさせていただきます。
 ありがとうございました。

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