2024.04.08

活動報告

兵庫県稲美町を訪問

本日は兵庫県稲美町を訪問。

先日のJA全国青年大会でお会いした兵庫県農協青壮年部協議会役員でもある花房ファームの花房代表を訪ね、栽培現場を視察させていただいた後、JA兵庫南の青壮年部役員の皆様と懇談させていただきました。

同町では産業振興を図るための「稲美ブランド」として、いなみトマト、いなみ野メロン、スイートコーン、ブロッコリーなどの認証農産物のほか、花きや葉物野菜などにも取り組まれている若手の農家(稲美農業男子、稲美農業女子)の方々から率直なお声を伺いました。

その後、公明党山口まもる議員と共に中山哲郎町長にも表敬。

3月末に町長自身も役者として出演された稲美町民参加型ミュージカル「龍をあむ」が話題に。

この物語は、いなみ野台地で水をもとめた農民の苦悩の歴史を描いたものです。

明治時代の地租改正により、それまでの4倍以上も増税されることに。また、周囲には水量の少ない河川しかない中、日照りが何年も続いたことによる不作も追い打ちをかけました。

税金を払うために、やむなく農民は土地を国に売却し、県に「疏水」(そすい。川から水を引く工事)を引くための許可を得ます。その後、外国の技術や汗と泥まみれで働いた人々の努力により、淡河川疏水と山田川疏水が実現。

“流(りゅう)をみんなでつくる(編む)”という先人の並々ならぬ努力により、現在のいなみ野はまさに稲穂が美しい豊かな田園地帯に姿を変えました。
(詳しくは、同町の学校教材「水をもとめて」を参照しました)

ちなみに両疏水を合わせた「淡河川山田川疏水」は、後に継承された国営事業である「東播用水事業」や「東条川用水」と並んで、日本の農業を支えてきた代表的な疏水百選に選ばれています。

地域に多く存在するため池に水が通っているのも、こうした長年の「疏水」の歴史に依るものであることを学びました。

町長とは、そのほか岡地区の再基盤整備、有機農業の取組、ナガエツルノゲイトウ対策などについても意見交換しました。

本日伺ったことを糧に、播磨地域の基幹産業である農業の更なる振興に向けて関係者と手を携え推進してまいります。

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